No.503 2023年 2月号
黄金の飛翔!! 2023年!! エランドール賞決定!!
今年のエランドール賞授賞式は、感染対策に万全を期し、飲食の提供もなしとすることで、3年ぶりに開催します。昨年12月に協会員の皆さまにアンケート投票をお願いし、その結果を基に、12月6日のエランドール賞委員会で慎重に討議を重ね、受賞者を確定し、1月18日の理事会で次のように承認・決定されました。
〈新人賞〉
新人賞は協会員の投票によって選出され、決定しました。いずれもスター性と演技力を兼ね備え、次代の映画・テレビを背負って立つことが期待される俳優です。
中川 大志
芦田 愛菜
松下 洸平
岸井ゆきの
間宮祥太朗
奈緒
(男性女性交互アイウエオ順)
以上の6名が選ばれました。
新人賞には、東京ニュース通信社から副賞として「TVガイド賞」、銀製の写真立てが贈られます。
〈プロデューサー賞☆田中・平田賞〉
本年度を代表するヒット作を制作したプロデューサー賞、ならびに今後の将来性が期待されるプロデューサー奨励賞は、映画、テレビそれぞれの部門で以下の方が選ばれました。
○映 画(プロデューサー賞)
田渕みのり・秋田周平
「ある男」
○映 画(プロデューサー奨励賞)
該当者なし
○テレビ(プロデューサー賞)
堀之内礼二郎
連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」
○テレビ(プロデューサー奨励賞)
草ケ谷大輔
「ミステリと言う勿れ」
プロデューサー賞、プロデューサー奨励賞には、副賞として「田中・平田賞」の金一封が贈られます。
〈特別賞〉
「ONE PIECE FILM RED」製作委員会
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」制作チーム
「silent」制作チーム
〈アクターズセミナー賞☆ヒラタ基金賞〉
アクターズセミナーを開催できませんでしたので、該当者はありません。
エランドール賞選考アンケートにご協力下さった協会員のみなさん、ありがとうございました。また今年も新人賞副賞をご提供いただく「東京ニュース通信社」様と例年花束を提供していただいている「日本ばら切花協会」様に、心から感謝いたします。
2023年エランドール賞 授賞式は2月2日(木)17時より京王プラザホテル(新宿)南館5階 エミネンスホールにて開かれます。演出はフジテレビジョンが担当します。
(エランドール賞委員会)
第47回 2023年 エランドール賞 受賞者一覧
(敬称略)
新人賞☆TVガイド賞男性女性交互五十音順(6名)
中川 大志
1998年6月14日生 東京都出身
(所属:スターダストプロモーション制作3部)
テレビ
「鎌倉殿の13人」(NHK)
「オールドルーキー」(TBS)
芦田 愛菜
2004年6月23日生 兵庫県出身
(所属:ジョビィキッズプロダクション)
映 画
「メタモルフォーゼの縁側」(日活)
松下 洸平
1987年3月6日生 東京都出身
(所属:キューブ)
映 画
「アイ・アムまきもと」(SONY)
テレビ
「最愛」(TBS)
「アトムの童」(TBS)
「やんごとなき一族」(CX)
岸井 ゆきの
1992年2月11日生 神奈川県出身
(所属:ユマニテ)
映 画
「神は見返りを求める」(PARCO)
「大河への道」(松竹)
テレビ
「恋せぬふたり」(NHK)
「パンドラの果実 ~科学犯罪捜査ファイル~」(NTV)
「アトムの童」(TBS)
間宮 祥太朗
1993年6月11日生 神奈川県出身
(所属:トライストーン・エンタテインメント)
映 画
「破戒」(東映)
「ナンバMG5」(CX)
「ファイトソング」(TBS)
「魔法のリノベ」(KTV)
奈緒
1995年2月10日生 福岡県出身
(所属:アービング芸能プロダクション)
映 画
「マイ・ブロークン・マリコ」(KADOKAWA)
「TANGタング」(ワーナー)
テレビ
「ファーストペンギン」(NTV)
「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」(NTV)
「雪国」(NHK)
プロデューサー賞☆田中・平田賞
プロデューサー奨励賞
○映画(プロデューサー賞)
「ある男」
田渕 みのり
秋田 周平
○映画(プロデューサー奨励賞)
該当者なし
○テレビ(プロデューサー賞)
「カムカムエヴリバディ」(NHK)
堀之内 礼二郎
○テレビ(プロデューサー奨励賞)
「ミステリと言う勿れ」(CX)
草ケ谷 大輔
特別賞
「ONE PIECE FILM RED」
製作委員会
「鎌倉殿の13人」
制作チーム
「silent」
制作チーム
只今撮影中
フジテレビ 宋 ハナ
ドラマ「風間公親 −教場0−」
脚本・君塚良一×主演・木村拓哉×監督・中江功
字面だけでも伝わる最強タッグ、しかも骨太でありながら心理を鋭くえぐる究極のサバイバル・ミステリードラマである、あの『教場』シリーズにまさか自分が参加することになるとはーとまだ戸惑いもあった2020年の春。
生半可な覚悟ではこの『教場』という世界観を作ることは出来ないと実感した2020年夏。
今は当時よりさらにスターになった生徒役を務めたキャストたちも、豪華で贅沢にも、2020年夏2ヶ月以上みっちり本物の警察学校の生徒以上といえるほど過酷な訓練を行い、警察学校という知られざる世界に圧倒的なリアルさをもたらしてくれました。
『教場』、『教場Ⅱ』のスペシャルは警察学校という特殊で過酷な“密室”において、生徒たちの間で起こる様々な疑念や葛藤、それにより引き起こされる問題を木村拓哉さん演じる隻眼の教官・風間公親が鋭い眼光で見抜き、明るみに出し、生徒たちをふるいにかけては、次々と退校届を突き付けていくストーリーでした。
現場も風間教官のもと、いい意味でピリつき、厳しい訓練(撮影)を乗り越え普段のドラマにはない教場ならではの絆が生まれていました。
そして2020年、2021年と2回のスペシャルを経て、『教場』が連続ドラマ『風間公親 −教場0−』となり再び帰ってきます。構想から枠が決まるまで色々ありましたが…
まさに只今撮影中です。
連続ドラマでは風間が教官として警察学校に赴任する以前、新人刑事の教育システムに刑事指導官として当たっていた時代の物語となっています。
後輩刑事たちの抱える秘密や嘘、トラブルをも、時に冷徹なまでの観察眼で見抜き、暴き、導きます。
これから情報解禁になりますが、新人刑事たち含めこれまた豪華なキャスト陣が揃いました。
風間と新人刑事たち、殺人犯、芝居を見ていると、今まで以上にゾクゾクと鳥肌立つことも多く、『教場』シリーズでありながら、今まで見たことない『教場』となっています。
そして、間違いなく今まで見たことのない月9ドラマです。
現場は今までのようないい意味でピりつきもありつつ、和やかさもある、メリハリのある雰囲気で進んでいます。
『教場Ⅱ』のラストシーンで明かされた風間公親の義眼の理由、シリーズ最大の謎ともいえる犯人の正体を含め、刑事だった頃の風間と、後輩刑事たちが担当する事件を経て、刑事指導官・風間はいかにして、教官・風間公親に変貌を遂げたのか、究極のエンターテインメントとして描かれるフジテレビ開局65周年特別企画『風間公親 −教場0−』、4月より毎週月曜よる9時放送です。ぜひお楽しみください。
私の新人時代
TBS 松本友香
入社して丸8年経つのですが、まだ昨日入社したくらいの勢いで、自分を若手と捉えていたイタめな私に、これを書くという仕事が回って来たことで、振り返るだけの時間が経過したという現実を突きつけられました…。
私が入社した2015年は、働き方改革前の最後の時代でした。現場には非効率なアナログ文化も根深く残っていたり、ハラスメント系もあったり、世帯視聴率の0.1%に一喜一憂したり。今と比べると同じ会社なのに別世界でした。この時体験した文化のほとんどが大嫌いでしたが(笑)、唯一好きだったのは、4カ月休みなく働き切ったら、1カ月丸々休みをもらえたことです。初めて4thADとして1作品をやりきったあと、“サバイブできた祝い”にCXのドラマ同期と一緒にハワイ旅行に行ったのが貴重なプライベートの思い出です。
この約1年後から働き方改革によって制作環境は大きく変化していき、極端に働けなくなったり、ハラスメントに怯えたり、180度変わり、激流のような新人時代でした。そして、この時代に、私に起きた異変はというと、それまで日本のアイドルや俳優を推していたのですが、いざ仕事を共にする対象となると、その気持ちがパタリと消え、KPOPや韓国俳優にどっぷり浸かり、8年経った今も仕事以外の時間は全てそれになってしまいました。きっとこの業界の女性Pなら共感してくださる人も多いかと…!
話は脱線しましたが、2015年はNETFLIXが日本に上陸した年でもありました。OTT時代の始まりが訪れ、制作環境はどんな風に変わっていくんだろうと不安半分ワクワク半分だったのを覚えています。今では徐々に、局でもOTT向け作品を作る動きが増えてきましたが、8年経ってやっとという気持ちです。OTT元年の入社世代として、今後のドラマ環境をさらに発展させ、視聴者に素敵な作品を届け、ビジネスとしても大きく確立できるよう働きたいと思います。
2022年度 セミナーカフェ報告書
セミナーカフェ委員長:NEP高橋
コロナ禍で3年ぶりの開催となった日本映画テレビプロデューサー協会主催のセミナー・カフェ。いまだコロナのリスクも懸念されるため、初のリモート開催として、1月10日(火)15時からZoomで行いました。
今回のゲストは、国内外のジェンダー事情を精力的に取材しつつ、様々な場で提言を行っている治部れんげさん(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授・フリージャーナリスト)。前委員長のNEPドラマ部山本EPが去年から相談していたのですが、ようやく実現の運びとなりました。講演のタイトルは「メディア表現とジェンダー・多様性」。治部さんからジェンダーについての基礎的な講義と昨今の炎上の例を挙げてもらいつつ、今の時代のCMやドラマ・映画制作において何に気をつけるべきか、ドラマ「愛の不時着」「ホームランド」アニメ「SPY FAMILY」等を題材に、具体的な話をしていだきました。参加者は45名で、時間ギリギリまで質問も出るなど、盛況のうちに終えることができました。
セミナーカフェ初のリモート開催でしたが、事務局をはじめ時間がない中ご尽力いただいたアカリンク合同会社代表の相馬さん、司会の山本さんやセミナーカフェ委員の皆さん、大変ありがとうございました。次回は未定ですが、「この人の話を聞きたい」「こんな鼎談はどうか」など希望ありましたら、各カフェ委員の皆さんに是非ご提案下さい、お願いします!
事務局だより
◎退会
栗生 一馬(東映)
高野 幹夫(特別功労会員・元NTV)
◎訃報
梅津 寛益(特別功労会員・元松竹)
2022年10月8日逝去 94歳
インフォメーション
◎会議の記録
1月10日(火)15時~ セミナーカフェ(オンライン開催)講師:治部れんげさん
1月16日(月)12時~ エランドール賞会場下見
1月16日(月)第4回エランドール賞委員会(リモート)
1月18日(水)18時30分~ 第47期第5回定例理事会(東映本社8階会議室)
1月20日(金)17時~ 第6回会報委員会(リモート)
◎会議の予定
2月2日 (木) 17時~ 第47回エランドール賞授賞式(京王プラザホテル・南館5階エミネンスホール)
2月21日(火) 17時~ 第7回会報委員会(リモート)
2月28日(火) 18時30分~ 第47期第6回定例理事会(東映本社8階会議室)