No.519 2024年 11・12月号
2025年 第49回エランドール賞新人賞候補者決まる!!
投票締切
12月11日(水)必着です!!
その後到着した葉書は集計できません、ご理解ご了承下さい。
特別賞につきましては、絞り込みが困難ということで物故者は対象外です。
メール投票可(info@producer.or.jp)
候補者・投票用紙はプロデューサー協会ホームページの「会員サイト」に掲載しています。こちらもご利用ください。
エランドール賞新人賞候補 男性(16名)(テレビはWeb配信も含む)エランドール賞委員会
水上 恒司 | 映画 | 「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら」「熱のあとに」「劇場版アナウンサーたちの戦争」 「八犬伝」「本心」 |
---|---|---|
TV | 「ブギウギ」「黄金の刻」「ブルーモーメント」 | |
高橋 文哉 | 映画 | 「あの人が消えた」「君と世界が終わる日にFINAL」「ブルーピリオド」 |
TV | 「フェルマーの料理」「伝説の頭 翔」 | |
戸塚 純貴 | 映画 | 「ある閉ざされた雪の山荘で」 |
TV | 「虎に翼」「新宿野戦病院」「青島くんはいじわる」 | |
赤楚 衛二 | 映画 | 「もしも徳川家康が総理大臣だったら」「六人の嘘つきな大学生」 |
TV | 「Re:リベンジ -欲望の果てに-」 | |
板垣 李光人 | 映画 | 「八犬伝」「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」「陰陽師0」 |
TV | 「ブルーピリオド」「マルス -ゼロの革命-」 | |
鈴鹿 央士 | TV | 「ゆりあ先生の赤い糸」「嘘解きレトリック」 |
永瀬 廉 | 映画 | 「余命一年の僕が余命半年の君と出会った話」 |
TV | 「厨房のありす」「東京タワー」 | |
瀬戸 康史 | 映画 | 「スオミの話をしよう 」 |
TV | 「院内警察」 | |
高杉 真宙 | TV | 「大河ドラマ 光る君へ」「となりのナースエイド」 |
若葉 竜也 | 映画 | 「市子」「ペナルテループ」「ぼくのお日さま」 |
TV | 「アンメット」 | |
岩田 剛典 | TV | 「虎に翼」「アンチヒーロー」 |
神尾 楓珠 | TV | 「くるり~誰が私と恋をした?~」 |
木戸 大聖 | TV | 「9ボーダー」「ゆりあ先生の赤い糸」「万博の太陽」 |
杉野 遥亮 | 映画 | 「風の奏の君へ」 |
TV | 「生きとし生けるもの」「マウンテンドクター」「磯部磯兵衛物語」「オクラ」 | |
松村 北斗 | 映画 | 「夜明けのすべて」 |
TV | 「西園寺さんは家事をしない」 | |
ラウール | 映画 | 「赤羽骨子のボディガード 」 |
エランドール賞新人賞候補 女性(14名)
河合 優実 | 映画 | 「四月になれば彼女は」「あんのこと」「ナミビアの砂漠」「八犬伝」 |
---|---|---|
TV | 「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」「不適切にもほどがある!」 | |
古川 琴音 | 映画 | 「Cloud クラウド」 |
TV | 「ACMA:GAME アクマゲーム」「海のはじまり」 | |
趣里 | TV | 「ブギウギ」「ブラックペアン シーズン2」 |
石橋 静河 | TV | 「燕は戻ってこない」 |
川栄 李奈 | TV | 「となりのナースエイド」 |
福原 遥 | 映画 | 「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」 |
TV | 「マル秘の密子さん」「正直不動産スペシャル」「正直不動産2」 | |
松本 若菜 | TV | 「西園寺さんは家事をしない」「わたしの宝物」「君が心をくれたから」 「アリバイ崩し承ります」「ダブルチート偽りの警官」 |
森田 望智 | TV | 「シティーハンター」「虎に翼」「ザ・トラベルナース」 |
木南 晴夏 | 映画 | 「おいハンサム‼」 |
TV | 「9ボーダー」「ビリオンXスクール」 | |
土居 志央梨 | TV | 「虎に翼」「無能の鷹」 |
出口 夏希 | 映画 | 「赤羽骨子のボディガード 」「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら」 |
TV | 「ブルーモーメント 」「君が心をくれたから」 | |
ファーストサマーウイカ | TV | 「大河ドラマ 光る君へ」「不適切にもほどがある!」 |
北 香那 | 映画 | 「あの人が消えた」 |
山田 杏奈 | 映画 | 「ゴールデンカムイ」「ゴールデンカムイ・北海道刺青囚人争奪編」「正体」 |
アクターズセミナー2024
去る10月4日、10月とは思えない30度を超える気温の中、アクターズセミナーが開催された。アクターズセミナーの目的は、「協会員のプロデューサー、ディレクターとしての見識を用い、新人俳優を指導育成し、優れた才能を発掘する」と定めている。
テーマに呼応するかのように、若い才能の応募が多数あった。ワークショップの時間制限があるため、定員を設けているが、その枠を大きく上回る出願があり、今回はとりわけ女性の参加希望者が多かった。
書類選考の段階でも参加希望者の熱意が存分に伝わってきた。その熱量は、昨年のアクターズセミナーの好評を物語っているようにも感じられ、少しでも多くの才能に触れたく、昨年よりも参加定員を10名分増枠して、女性24名、男性16名の計40名が中田秀夫監督の目前に並んだ。
中田監督による「イタリア式本読み」の講義からワークショップは、幕を開けた。
「イタリア式本読み」は、映画監督ジャン・ルノワールが提唱し、できるだけ感情を抜いたニュートラルな状態でセリフを読み、幾度か本読みを重ねるうちに生まれてくる「何か」に導いていくメソッドである。通常の脚本読解とどういった部分が違うのかという部分を丁寧に解説され受講者に説明していく。
イタリア式本読みで、ウォームアップをしたところで、中田監督作品から「スマホを落としただけなのに」(2018年公開)と「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」(2020年公開)の2作品を教材としてワークショップは始まった。
台本を抜粋しているため、物語の流れも断片的になり、受講者がどの程度セリフを入れてこられているのかがわからない状況でもあり、実験的な試みでもあったが、始まってみると受講者の中で台本を手にしている者はおらず、それぞれの解釈した「役」としてその場に存在していた。
その眼差しは、真剣そのものであり、今回のワークショップで中田監督の指導を受けられることへの喜びを感じているようにも受け取れ、中田監督も受講者の熱量に呼応し、さながら映画の撮影をしているかのような緊張感に包まれた。
「よーい、スタート」の掛け声でそれぞれの演技が始まる。
「カット」の声と共に、自身の演技がどうであったかを知りたい受講者は、すぐに監督に向き直る。監督は、それぞれの意図した演技の狙いを確認し、「状況がどうであったのか」「どういった心境からくる行動なのか」とその場面における受講者の表現と向き合い、回答し、次につながるアドバイスを告げていた。
受講者それぞれの解釈が時には、中田監督や審査員であるプロデューサーたちの予想を大きく超えていく瞬間もあり、それは時に息を飲み、時に笑いを生むようなとても豊かで創作意欲に満ち溢れた空間であった。休憩に入る度に監督からは静かな笑みが溢れ、「楽しい」と言葉が出た。受講者も休憩になるたびに緊張が解け、それぞれに振り返り、意見を交換し、仲を深めていた。数分の休憩後は再び緊張感が高まり、凄まじい緊張感を孕んだ戦場とも言える空間に様変わりしていく。
濃密な5時間はあっという間で、ワークショップを終えた40名から優秀者が4名選出された。「選ばれる」という体験は、時に残酷なことである。選ばれた人、選ばれなかった人が存在するためだ。けれど、今回の選出は非常に心苦しいものであったが、一様に優秀であり、熱意があったと思う。選出された4名の今後の飛躍にも注目して行きたいが、今回は選出されなかった方々も、タイミングや状況が違えば選出されてもおかしくなかった。
今回参加いただいた皆様には、ワークショップを通じて何かの気づきとなり、糧になれば幸いである。映画やドラマの現場で会えることを楽しみにしている。
最後に、本セミナー開催にご尽力くださった会長ほか役員、協会員の皆様。会場スタッフの皆様。そして何より参加してくれた受講生たちに心より感謝、御礼申し上げたい。
㈱KADOKAWA 椿 宣和
(優秀賞4名は次号で紹介します)
只今撮影中
ドラマ「法廷のドラゴン」
テレビ東京 配信ビジネス局 ドラマ室
濱谷 晃一
本企画はNETFLIXで配信された「クイーンズギャンビット」に感銘を受けて、“女性棋士の痛快なドラマを作りたい!”と思ったのがきっかけです。でも、調べでみたら、プロの女性棋士が未だかつて存在しないこと、そして、プロ棋士の道が非常に険しく、あまたの天才たちがその夢半ばに挫折していく世界に震えました。本作は、初の女性棋士誕生を目前に消えた主人公、その再出発を描く物語です。
主人公の天童竜美を演じるのは、上白石萌音さん。上白石さんの和装の佇まい、まさに適役とはこのことと惚れ惚れします。彼女は全く縁がなかった将棋に慣れるために、舞台「千と千尋の神隠し」のロンドン公演に、将棋の駒を持っていくほど、この役に愛情を注いでくれていました。普段は物静かな竜美が勝負師としてスイッチが入る振れ幅が魅力的で、法廷に和装で臨むユニークな主人公に上白石さんが命を吹き込んでくれました。そして、若き弁護士事務所所長役の高杉真宙さんをはじめ、とてもとてもとても素晴らしい共演陣が揃いました!
さらに、「相棒」「科捜研の女」を始め、日本のミステリードラマ界を背負ってきた脚本家、戸田山雅司さんが“将棋×法廷”という難しいお題に応えてくれました。「転職の魔王様」「先生、私の隣に座っていただけませんか?」を手掛けた新鋭、堀江貴大監督の手腕で実現した想像の上をいく将棋法廷演出も大きな見どころです。僕が企画書に“法廷に浮かび上がる将棋CG演出が大きなみどころ”と無責任に書いたのを、このように叶えてくれるとは!
嬉しい反面、撮影がとても大変になってしまい、申し訳ないです…。
さて“只今、撮影中”というタイトルのコラムですが、コラムを書いている現在は撮影中なのですが、掲載される頃には撮影は終わっています。いわゆる“早撮り”です。本作を企画したのが2023年春ごろで、そこから脚本打ちを重ねて、今年9月のクランクイン前に脚本はほぼ全話脱稿。そして、ポスプロは撮影が全て終わってから、と非常に健全なスケジュールで臨むことができました。連続ドラマはどうしても脚本準備、撮影、ポスプロが追いかけっこの自転車操業になりがちな中、恵まれたスケジュールで臨むことの有意義さを噛みしめ、企画を早く決定することが大切だと再認識しました。
キャスト、スタッフ一丸となって、丁寧に丁寧に作り上げた「法廷のドラゴン」ぜひご覧ください!
東京ドラマアウォード2024報告
副会長
実行委員会 エグゼクティブプロデューサー
香月 純一
東京ドラマアウォードの授賞式が10月28日東京プリンスホテルにて開催されました。MCは昨年までの石坂浩二さんに代わり、三谷幸喜さんと有働由美子さんのコンビとなりました。「みなさんは今年何本のドラマが作られたと思いますか?」と会場の出席者に問いかけた後「私にはわかりません」という三谷さんの軽快なジョークで幕を開けました。授賞式は登壇者が三谷さんにリスペクトを捧げ、終始和やかなうちに進行しエンターテインメントショーとしても一級のものになりました。有働さんの的確な進行がそれを支えたことも無論です。「演劇や映画に較べたらドラマはまだまだスタートしたばかりです。来年またお会いしましょう」と三谷さんが締めました。
受賞作品・受賞者は別表の通りです。授賞式の模様はYou Tubeにてアーカイブ配信されています。また年明け1月2日26:40からテレビ朝日にて放送されます。
「東京ドラマアウォード2024」受賞作品等一覧
◎連続ドラマ部門(5作品)
グランプリ TBS VIVANT優 秀 賞 NHK 舟を編む ~私、辞書つくります~
優 秀 賞 NHK 燕は戻ってこない
優 秀 賞 TBS 不適切にもほどがある!
優 秀 賞 KTV アンメット ある脳外科医の日記
◎単発ドラマ部門(6作品)
グランプリ NHK デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士優 秀 賞 NHK 未解決事件 File.10 下山事件
優 秀 賞 NTV 侵入者たちの晩餐
優 秀 賞 EX ブラック・ジャック
優 秀 賞 TX テレビ東京開局60周年特別企画ドラマスペシャル 生きとし生けるもの
優 秀 賞 CX PICU 小児集中治療室 スペシャル 2024
◎ローカル・ドラマ賞(2作品)
朝日放送テレビ 京都のお引越し琉球放送 琉球歴史ドラマ「阿麻和利 THE LAST HERO」
◎個人賞・主題歌賞・特別賞
主演男優賞 草彅 剛 デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士(NHK)主演女優賞 石橋静河 燕は戻ってこない(NHK)
助演男優賞 若葉竜也 アンメット ある脳外科医の日記(KTV)
助演女優賞 内田有紀 燕は戻ってこない(NHK)
脚 本 賞 宮藤官九郎 不適切にもほどがある!(TBS)
演 出 賞 金子文紀 不適切にもほどがある!(TBS)
主題歌賞 Creepy Nuts 『二度寝』不適切にもほどがある!(TBS)主題歌
特 別 賞 故・山田太一
事務局だより
◎正会員入会
小笠原 宏之(東映(株))
小原 一隆((株)フジテレビジョン)
牧野 正((株)フジテレビジョン)〈再入会〉
大木 綾子((株)フジテレビジョン)〈再入会〉
◎退会
大多 亮(㈱フジテレビジョン)
インフォメーション
◎会議の記録
- 10月1日 (火)17時30分~ 第1回デジタル編集委員会(リモート)
- 10月4日 (金)10時30分~ アクターズセミナー(ミッドタウン日比谷)
- 10月7日 (月)18時00分~ 第1回エランドール賞委員会(リモート)
- 10月17日(木)15時00分~ 第1回セミナー・カフェ委員会(リモート)
- 10月18日(金)17時00分~ 第1回改革プロジェクト
- 10月21日(月)18時30分~ 第3回定例理事会(東映本社8階会議室)
- 10月28日(月)17時00分~ 東京ドラマアウォード授賞式(東京プリンスホテル)
- 10月31日(月)18時00分~ 第2回エランドール賞委員会(リモート)
- 11月5日 (火)17時00分~ 第2回デジタル編集委員会(リモート)
- 11月15日(金)14時00分~ 親睦委員会会議(プロデューサー協会事務局)
- 11月19日(火)17時00分~ 第4回会報委員会(リモート)
◎会議の予定
- 11月26日(火)14時30分~ 第2回プロデューサーズカフェ委員会(リモート)
- 11月26日(火)16時00分~ 第2回改革プロジェクト
- 11月30日(土)親睦ゴルフ会(越生ゴルフクラブ)
- 12月17日(火)18時30分~ 第47期第4回定例理事会(東映本社8階会議室)
- 12月23日(月)17時00分~ 第5回会報委員会(リモート)
- 11月未定 第2回セミナー・カフェ委員会(リモート)
- 12月未定 第3回エランドール賞委員会(リモート)